ご親族がお亡くなりになられた場合に,亡くなられた方(被相続人)が生命保険に入っていたかどうか,どこの保険会社の保険だったのか,分からないというケースがあります。
 
 このような場合,従来は,個々の保険会社に,保険契約の有無等を問い合わせる必要がありましたが,そもそもどこの保険会社に問い合わせればよいか分からない,ということで苦労をすることも少なくありませんでした。
 
 この点に関し,最近,被相続人の生命保険の有無の調査をよりスムーズにできる制度「生命保険契約照会制度」が創設されました。
 
 この制度は,保険契約者や被保険者が亡くなった場合などに,相続人や相続人の代理人,3親等内の親族などからの照会を,一般社団法人生命保険協会(生命保険会社が加盟する業界団体)が受付け,同協会に加入している保険会社(40数社)に対し一括で調査依頼を行い,生命保険契約の有無について回答をもらうことができる,というもので,2021年7月1日から開始されています。概要は,以下のとおりです。

利用できる場合

本人が死亡し生命保険契約の有無が分からない場合等

利用できる人

相続人,相続人の代理人,遺言執行者等

申請方法

 生命保険協会にインターネットまたは郵送で申し込み(電話やメールでの申し込みは不可)

手数料

 1回3000円(税込)

必要書類

 照会者の本人確認書類,相続人と被相続人の関係を示す戸籍等,死亡診断書等(いずれもコピーで可)

回答内容

 生命保険契約の有無,照会者が保険金等を請求できる場合はその旨

 この制度を利用することにより,被相続人が保険に入っていたか分からない,どの保険会社の保険に入っていたか分からない,というケースでも,1つの手続きで,生命保険に入っていたかどうか,どこの保険会社の保険か,を調べることができます。なお,この制度での調査の対象は保険契約の有無であり,保険契約の内容までは調査できませんので,保険契約の内容について調査する場合は,別途,保険契約がある個々の保険会社に照会を行うことになります。
 
 「生命保険契約照会制度」について,詳しくは,一般社団法人生命保険協会のウェブサイトをご参照ください。

(一般社団法人生命保険協会のウェブサイト)
https://www.seiho.or.jp/info/news/2021/pdf/20210611_1.pdf